1983YZR680 製作ガイド

ケニーのデイトナ仕様を作成します。

・準備
 タイヤは,タミヤの80YZR500(ow48)か83YZR500(ow70)を使います。
 (どちらのキットもタイヤは同じです)
   ちなみに82YZR500のバリー仕様を製作する場合は、
   3本スポークのホイールが使えるので80YZRのバリー仕様がいいです。
 パーツのバリを取りながら、歪みがないかなどチェックします。
 パーツに付いている離型剤を落とすため、歯ブラシを使って中性洗剤で洗います。
 すべてのパーツにサーフェーサーを吹きます。


・仮組
仮組をして全体のバランスを確認します。
シートやスイングアームの角度、カウルの高さ、サイレンサーの位置などは特に注意します。
パイプや虫ピンを付ける部分にピンバイスで穴を開けておきます。
ステップホルダーとフレームの接着部など強度が欲しい部分には虫ピンを入れます。


・エンジン
 キャブは、タミヤのKR500の物が形状的に近いようなので、それを使いました。
 レジンパーツの接着には、エポキシ系樹脂・2液化学反応系接着剤を使っています。
 実車は、キャブにカバーが付いていますが、改造が面倒なので そのまま付けています。
 エンジンヘッドにプラグと六角ボルトを追加しました。
 マフラーは、銀 > クリアブルー > ガンメタルの順で塗りました。
 後で、右側下のマフラーがシートに当たることが判明しました。
 サイレンサーを一度切り離して、パイプ部分を短くします。


・フレーム
 フレームは、クレオス・スーパーファインシルバーで塗装しました。
 フレームに電装系パーツ、キャッチタンク、リアサスのガス室などを付けました。
 リアサスのガス室は、画像の位置だとシフトレバーに干渉することが後で判明しました。
 もう少し上に付けると良いです。(以降の画像を参照してください)
 キャッチタンク(白いパーツ)は、プラ板で自作しました。
 その他は、YZRやKRのジャンクパーツを使っています。
 プラグやラジエータなどにパイプ類を付けます。




・フロント
 車軸は、1.4mmの金属のパイプを使いました。
 フォークのインナーにメタルックを貼りました。
 タイヤは、400番の紙やすりでパーティングラインを消します。


・リア
 リアも車軸は、1.4mmの金属のパイプにしています。
 (棒を通して、スタンドが付けられるようにしています。)




・カウル(エアインテークの加工)
 アッパーカウルの下側に三角のエアインテークを彫ります。
 レジンなら彫るのは簡単だと思いましたが、結構面倒でした。
 (インテーク有りで、キット化すべきでした。スミマセン)
 インテークの深さは、2mm弱です。
 あまり深く彫ると裏打ちが必要になるので注意してください。
 カウルの端やダクト部は、薄くします。




・カウル(塗装)
 塗装は、次の順番で塗りました。
  サーフェーサー(タミヤ・ライトグレー) > サーフェーサー(タミヤ・白) >
  カウルの表側全面をマスキング > カウル裏側をフラットブラック(クレオスC33)で塗装 >
  カウルの裏側全面をマスキング > カウル表側を白(クレオスC1)で塗装 >
  ゼッケンやストロボ部分などをマスキング > 黄色(クレオスC4)を塗装 >
  ストロボラインやスポンサーのデカールを貼付 > クリア(クレオス・スーパークリア)

 ストロボ部分の上下の黒いラインのデカールは、切り分けて別々に貼りました。
 これにより、黄色と白を塗り分ける時に、デカールの幅にピッタリ合わせて
 マスキングしなくてもよくなります。




・タンク
 タンク先端の盛り上がった部分は、キットでは かなり角ばっています。
 実車は丸みを帯びているので角を削りました。
 エア抜きのパイプを付ける部分を追加しました。
 タンク裏側を銀で塗りましたが、実車は黄色(ボディ色)のままで良いようです。


・シート
 シートの下側(DUNLOPの下の辺り)の形状は、弓なりになっているので削ります。
 塗料の厚みでサイレンサーが当たるので、シートの穴を広げます。
 サイレンサーを通すシートの穴の部分は、塗装の厚みでサイレンサーが通りにくくなるので
 穴を大きくしておいたほうがいいです。
 デカールは、カウルと同様にストロボ部分と上下のラインの3つに切り分けて貼りました。


・メーター
 メーターを付けます。
 (ハンドルは、カウル装着後に接着します)


・リア回り、シート、タンクの取り付け
 上で書きましたが、右側下のサイレンサーがシートに当たるのでパイプ部分を短くしました。
 実車でシートとフレームを止める部分のネジを金属ピンで再現しました。
 (着座部の後ろの部分です)
 ステップを付けます。
 これも上で書きましたが、リアサスのガス室がシフトレバーと干渉したので位置を変更しました。




・スクリーン
 スクリーンは、ハサミでカットして、カット部分を#400の紙ヤスリで整えます。
 両面テープで接着しました。
 (スクリーンとカウルの接着は、カウルをフレームに付ける前に行います)
 タンクキャップは、押し込んで付けています。(接着剤は使っていません)
 パッドやエア抜きのパイプを付けます。


・完成
 カウルをフレームに付けます。
 ステーはキットに入れていますが、レジンだと強度が不安なので使っていません。
 アッパー部分のステーはプラ棒、サイド部分は金属ピンに置き換えました。
 アッパーカウルとアンダーカウルの接続部などのボルトを虫ピンの頭部分で再現しました。
 カウルを付けた後、フロントフォークとハンドルを付け、フレームにネジで固定します。
 ブレーキホースやクラッチワイヤーのパイプ類を付けます。