82TZ500 製作ガイド

 ベースキットは、T社製'80 YZR500(0W48)です。

1.パーツの加工
1−1.フロントフォーク
別体ガス室を付けます。(画像の黄矢印)
フォーク側面のアンチノーズダイブ機構(キャリパーのあたり)のモールドを削り落とします。
削り落とした部分は段差があるので、2mm幅のプラペーパーを貼って再現します。(青矢印の2か所)


1−2.カウル
導風板は、デッパリの無いタイプなので切り取ります。(黄矢印)
導風板の端を薄くします。(青矢印)


導風板をエポキシ系2液接着剤でカウルに付けます。(画像左) ポリパテで隙間をふさぎます。(画像右)


1−3.ラジエーター
1番と4番シリンダーのキャブが当たるので、ラジエーターをT字型にカットします。
カットした部分にキャブとの隔離板を0.5mmプラバンで作成します。


1−4.エンジン
シリンダーのパーツを画像左のようにカットして、赤枠の1番と4番シリンダーを交換します。
交換すると青矢印のようにシリンダーとマフラーの接続部の角度が変わります。(左が加工前->右が加工後)


YPVSのパーツは、カウルに干渉したので薄くしました。(左が加工前->右が加工後)


サイレンサーは、前部(青矢印)に1.8mmの穴をあけます。後部(赤矢印)は、0.8mmの穴をあけます。


1−5.フレーム
TZは丸パイプフレームのため、赤矢印のように側面の角を落として丸めます。(左が加工前->右が加工後)
ステップ・プレートも丸い棒状に加工して、下側をプラ棒で追加します。(青矢印の部分)


ステップは、穴を開けてパイプ状にして、先端に向かって下側を斜めに削ります。(赤矢印)


1−6.スイングアーム
メインチューブの上下の補強板を削り落とします。(画像左の赤矢印)
メインチューブが細くなるので、下側に0.5mmプラバンを貼って厚くします。(画像右の青矢印)
チェーン側にプレートがあるので、0.5mmプラバンで再現します。(画像右の黄矢印)


キャリパーをスイングアーム下側にします。(赤矢印)ブレーキホースのプラグを逆向きにします。
キャリパー固定用のロッドをプラ棒で追加します。(青矢印)


1−7.仮組
今回は、ベースキットのディメンジョンを変えていないので全体のバランスは問題ないです。
シートカウルやチャンバーの取付位置などを確認します。


2.塗装
今回、シルク印刷製のデカールとしたので塗装が格段に楽になりました。
このデカールは、白の隠ぺい力が高く、黒の上から貼っても問題ないです。
また、柔らかさも十分なので、局面や凹凸の部分でも指で抑え込むだけで馴染みます。
今回の作例では、デカール軟化剤や蒸しタオルは使っていません。かなり性能の良いデカールです。

2−1.外装
カウルは、白、黒で塗り分けます。
黒の境目は、デカールになっているので大まかなところで塗り分ければ良いです。
黒を塗装だけで再現する場合は、デカールの黒の部分を切り取ってマスキングテープに貼って使います。
アッパーカウルのゼッケンは、最初にデカールをカウルに乗せると外側にシワが出ます。
指で、中央から外側に向かって四方八方に伸ばしてシワを除きます。焦らず、ゆっくりおこないます。


タンクは、白、黒で塗り分けます。
デカールの隠ぺい力が高く、赤白のラインの部分も黒で塗れるので塗り分けは比較的簡単です。
赤白のラインのデカールは、タンク先端から貼っていき、後端の余った部分を切り取ります。
デカールは、タンクのへこみ部分も指で押さえれば馴染みます。
タンク裏側は、セミグロスブラックで塗ります。(画像右)


シートは、ピンを追加します。(画像左の青矢印) ラバーは、艶消し黒+白で調合しました。
フェンダーは、黒単色で塗って、赤白のラインのデカールを貼ります。(画像中)
タコメーターの針の角度に注意します。(画像右)


2−1.エンジン
シリンダーはスーパーファインシルバー、エンジン本体下側は焼鉄色、
ダイナモの銅はシルバー+カッパーで調色、キャブ上部はホワイト+イエローで調色です。


2−2.フロント・アッセンブリー
フォークの別体ガス室は焼鉄色、キャリパーは艶消し黒、インナーにメタルシートを貼ります。
ディスクは、中心から、スーパーファインシルバー>艶消しブラック>スーパーファインシルバーで塗り、
ディスク板(パッドの当たる部分)は、スーパーステンレスで塗りました。


2−2.リヤ・アッセンブリー
キャリパーは艶消し黒、インナーにメタルシートを貼ります。
サス中央にステッカーが貼ってあるようなので、ブラックで塗りました。


3.完成